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ジュエリーと時計技術を併せ持つブランド

ジュエリーと時計技術を併せ持つブランドの紹介画像

早くも暑さが厳しくなってまいりましたが いかがお過ごしでしょうか。

服装が身軽になり腕を出す機会が増えるこの季節、時計はアクセアリーとしての要素も増してきます。
とくに女性にとっては、夏に限らず時計をアクセサリーの一環として身に付ける機会も多く、宝飾品としてとらえている方も多いかと思います。
そしてその影響で、実は時計製造メーカーとして非常に優れているにもかかわらず“宝飾品ブランド”としての認知が高く、時計の実力が知られていないブランドも存在します。
今回は、そんな“宝飾品ブランド”としても一流でありながら“時計製造技術”も非常に優れているブランドをいくつかご紹介していきたいと思います。

 

 

*カルティエ

まず代表格としてカルティエです。
カルティエは、世界5大ジュエラーにも数えられる世界のトップジュエリーブランド。世界5大ジュエラーとは他にティファニー,ブルガリ,ヴァンクリーフ&アーペル,ハリーウィンストンを指します。
まぎれもなくジュエリーブランドとして超一流であり、人気も高いため、ジュエリーブランドが時計を作っているというイメージがあるかと思います。
しかし実は時計製造としても老舗。初めて“腕時計”を作ったのはカルティエと言われています。

実は元々 時計というと懐中時計を指していました。腕に巻く時計として女性のジュエリーウォッチも存在しましたが、あくまでもジュエリー要素がメインの為に実用性という点には重きはおかれず、正確な時刻の確認が難しいものがほとんどでした。
男性が時計を腕に巻いたのは、軍の将校たちが僅かな隙間に時刻を確認する為、懐中時計に細工をして腕に巻き付けたのが始まりと言われます。そのため時計の老舗ブランドには、元々各国軍からの要請で軍用時計を作っていたブランドが多く存在しますが、これは実用性重視の時計で、パイロットウォッチやダイバーズウォッチなどがあたります。

それでもあくまで “懐中時計を腕に巻いたもの”にすぎなかったなか、最初から腕に着けるために作られた“初の腕時計”として完成したのがカルティエによる『サントス』です。
ルイ・カルティエに、社交界で意気投合したサントス・デュモンが依頼をしたのが始まりで、当時のファッションリーダーであり飛行家でもあるサントスが“飛行時に付けられる視認性に優れた時計”を依頼、それにジュエラーらしくファッションセンスにも優れたデザインで応えたのが「サントス」でした。

ジュエリーと時計技術を併せ持つブランドの紹介画像カルティエ:サントス ドゥ カルティエ

その後もカルティエは、ジュエリー制作で培った金属加工技術やノウハウを生かし、他の時計ブライドには作れない独自のデザイン性の高い時計を次々生み出しています。
ジュエリーブランドのイメージが先行し、男性向けの普及が少なく思われがちですが、サントスやタンク、パシャなどメンズサイズにも多彩な展開があります。同デザインでレディースからメンズまで幅広いサイズ展開があるため「完全な同デザインでのペアウォッチ」ができるのもカルティエの魅力の一つです。

 

*ピアジェ

ピアジェも老舗マニュファクチュール。特にムーブメントの製作に優れ、あのジャガー・ルクルトとムーブメントに関する世界記録を競い合うほどの非常に高い技術を持っています。

ピアジェは1874年創業の老舗。創業者ジョルジュ・エドワール・ピアジェが工房を開いたことからその歴史は始まりました。彼の技術の高さはたちまち評判となり、ムーブメント工場として成長を続ける中、徐々に時計全体を製作する力をつけていきました。
ピアジェの始まりはジュエリーではなくムーブメント制作なのです。

ピアジェが特に優れているのは“薄型ムーブメント”の分野。ピアジェを一躍極薄ムーブメントのパイオニアへと押し上げたのは、1957年発表の手巻き極薄ムーブメント「Cal.9P」、さらに1960年発表の当時世界最薄を更新した自動巻ムーブメント「Cal.12P」です。厚み僅かに2mmのCal.9P、2.3mmのCal.12Pという、この驚異的薄さは今まで実現できなかったデザインを実現するだけでなく、これまで強度上薄く出来ない天然石文字盤の時計を極薄のドレスウォッチに仕上げることを可能にし、ピアジェにしか創り出せない時計が数々生み出されました。
そんな中生み出されたのが、アルティプラノなどの極薄時計。裏蓋とムーブメントを一体型にしたり、サイドへ寄せた文字盤の横に輪列を配置するなどの工夫が施されています。

ジュエリーと時計技術を併せ持つブランドの紹介画像ピアジェ:アルティプラノ

ラグスポの分野でもその技術を遺憾なく発揮しており、ポロのスケルトンはラグスポでありながらその薄さと美しさというピアジェの優れた技術力を堪能できる一本です。
ピアジェの素晴らしいところは、その極薄ムーブメントの開発が、ただただ技術のアピールではなく、その先に“エレガントで美しいピアジェらしさを存分に発揮する時計を作り出すこと”に向いているところで、ピアジェだからこそ実現できるエレガントで独創的なデザインが特徴です。

ジュエリーと時計技術を併せ持つブランドの紹介画像

ピアジェ – ポロ スケルトン G0A45004

 

 

*ブルガリ

ブルガリは時計においてもセルペンティやブルガリブリガリなどが有名で、時計製造としてもこれまで紹介したブランドたちよりはかなり後発となります。
しかし、実は先ほど紹介した ピアジェ、ピアジェと同じくムーブメント製作から歴史をスタートし極薄・極小ムーブメントを強みとするジャガー・ルクルトが競い合っていた 、“極薄ムーブメント”の分野へ突如参入し、一気に世界記録を奪取してその他時計ブランドの度肝を抜いたブランドでもあります。

世界記録を塗り替えたのは“オクト”シリーズ。時計においての世界最薄記録は常に抜きつ抜かれつですが、ブルガリは過去 オクト フィニッシモ の各種機構で七年連続、7回もの世界最薄記録を樹立。その中には 自動巻きクロノグラフをはじめ、パーペチュアルカレンダー、トゥールビヨンなども含まれており、薄さにとどまらず複雑機構を組み込んだ分野においても非常に優れた技術を持っていることを世界に証明して見せました。

ブルガリ・オクトの薄さに大きく貢献している特徴の一つとして“ペリフェラルローター”があります。
まだ比較的マイナーである機構で、自動巻きローターがムーブメントと重ならず、外周にリング状に配置されているという点が特徴。通常、自動巻きの時計はムーブメント部分にローターが重ねられるため手巻きよりもローターの分 厚くなるのが常識ですが、ペリフェラルローターの場合 ローターとムーブメントを重ならずに配置できるため薄さを保てるという利点があります。構造上、リューズの位置などの問題が長く解消できず、近年になってやっとピアジェやヴァシュロン・コンスタンタンなどいくつかのブランドが取り入れ始め、薄型化を一気に進めた機構です。それをいち早く取り入れ、自社ムーブメントとして完成させたブルガリは、時計製造技術においても非常に優れていると言えます。

ジュエリーと時計技術を併せ持つブランドの紹介画像一般的なローター(左)とオクトのペリフェラルローター(右)

 

 

いかがでしたでしょうか。
宝飾品ブランドとしての地位が高いがために、現在では一般的に 「宝飾ブランドが時計を作っている」と思われがちなブランドの中には、実は 時計製造において老舗も老舗、非常に高い技術をもったブランドがいくつもあります。今回はいくつかご紹介しましたが、もちろんこれ以外にも存在します。
そのどれもに言えるのは、時計製造技術と宝飾品製作 双方に優れているからこその 技術や機構だけではない、そこに品と美しさが融合した 独自のデザイン性の高い時計を生み出し続けているということ。
女性からはもちろん、男性からみても非常に魅力的な時計が多く存在します。

ブランドイメージという先入観を取り払い、素敵な時計をぜひ見つけに来てください。お待ちしております。

 

 

 

 

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