パイロットウォッチ・GMTマスター

今回は第二世代初期の希少なGMTマスターのご紹介です。
ロレックスのGMTマスターと言えば、青と赤のグラデーションに彩られた24時間ベゼルを思い浮かべますが、パイロットのツールウォッチとして1955年に出発したこのモデルは、国際的、都会的、海外旅行、などのイメージを持ち合わせながら時代の流れと共に人々の生活に浸透していきます。パイロットや航海士だけにとどまらず映画で着用されるなど、著名な俳優やアーティスト、哲学者、ミュージシャンなど幅広い方々に愛用されてきました。
2018年にGMTマスターⅡのペプシカラーが復活したのをきっかけに、ヴィンテージのGMTマスターにも注目が集まっています。
Ref1675

1959年にリューズガードを備え登場したのが、第二世代のGMTマスターRef.1675です。
1980年頃までの約20年間に渡って製造されたロングセラーになり製造期間中、ロレックスはこの第二世代GMTマスターに大小様々な仕様変更を行います。
インデックスにメタルの縁取りが付かない文字盤や、厚みのあるプラスチック風防などのディテールによりアンティークの雰囲気を十二分に楽しむことができます。近年流通量は減ってきたものの生産期間が長い為、比較的手に入り易く、価格も手頃なことからアンティーク市場では人気があります。

ミラーダイヤル(艶有文字盤)は1963年~1967年頃に僅かな期間のみ採用された仕様で、光沢があるダイヤルと24時間針のミニ針が特徴です。第一世代からの意匠である先端の三角形が小さいGMT針は、第一世代のRef.6542と第二世代のRef.1675初期モデルのみ採用で途中に現行と同じ先端が大きいものに変更になってしまったため今では大変稀少です。
搭載されているムーブメントcal.1570は、1960年代中盤に誕生し、ロレックス社製ムーブメントの中でも、精度と耐久性のバランスが取れた傑作ムーブメントとして評価も高く、修理技術者の中でも絶賛の名機として有名です。

ムーブメントではマイクロステラナットによるフリースプラング調速を正式に採用されて以降、“Superlative Chronometer Officially Certified”の表記に変更になります。
「SWISS」の隣には、「T<25」が併記されています。ロレックスはこの表記によって、ダイヤルから発生する放射線量を明示しています。「T<25」表記は、トリチウムから発生する放射線量が925メガベクレル(25ミリキュリー)以下であることを意味しています。トリチウムとは放射性元素で、半減期に約12年、それがまた半分になるのに約12年かかります。
第二世代になりケースサイズが38mmから40mmにアップし、ブレスレットにジュビリーブレスとオイスターブレスの2種類がラインナップされました。
1960年代から1980年代のロレックスはブレスレットにも改良が施された時期であり、生産期間の長かったRef.1675にはリベットブレス、巻き込みブレス、ハードタイプといった様々なパターンのブレスレットが存在しています。しかし、近年状態の良いリベットブレスや巻き込みブレスが激減しておりその入手は困難なものとなってきています。
海外ではブレスレットだけでも高値で取引されます。

しかしながら、Ref.1675と完璧な状態の個体については、長い目で見れば今後希少性は上がっていくのではないでしょうか。ヴィンテージ市場におけるここ数年の動向は、コンディションとオリジナリティについての評価が上がってきています。非常に良いコンディションが少なくなりつつある中、平均的なコンディションとの価格差が大きくなってきていますので、何よりもコンディションが良い個体がお薦めです。
ヴィンテージの時計の購入は、現行品よりも難しく専門知識もさる事ながら経験も必要になります。素晴らしいヴィンテージ時計との出会いは信用の出来るショップと信頼できるスタッフとの信頼関係が欠かす事の出来ない条件になります。
是非、ご興味ございましたら当店までお問合せ下さいませ。
オイスターパーペチュアル GMTマスター
Ref.1675
Cal.1570



