時代を懐かしむ「懐中時計」

なにもかもが便利になった世の中ですが、時刻を確認するという行為は数百年も昔から変現代の時刻を確認するための道具と言えば、まず「スマートフォン」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。時間の表示だけでなく、連絡手段としてや娯楽、ヘルスケアなどの様々な用途が1つの端末で完結することにより、いまや現代人にとって生活必需品となりました。また、腕に装着したまま操作可能という利便性から「スマートウォッチ」も人々の主流になってきたように思います。
わらず人々が必要としていたことであり、それは日常のなかで大切な役割を担っています。そんな人々のニーズに応えて作りだされたのが、「懐中時計」です。
その歴史は古く、17世紀にはすでにヨーロッパで使用されていたといわれています。特に19世紀は懐中時計が盛んに作られた時代で、技術が進むにつれてポケットに忍ばせやすいように懐中時計の小型化が進むようになりました。時刻を確認する為のスタンダードなものから、「個性」を演出するものとして、現代でも見られるようなチェーンやストラップが付けられるようになったのもこの頃から。
現代の腕時計市場におけるメーカーの度重なる価格改定や出口を狭めた戦略などに伴い、プレミア相場がついている腕時計は資産価値が認められていますが、はるか昔より人々の趣味趣向品として愛され続けてきたことが分かります。今まで当ブログでは数々の腕時計を紹介してきましたが、今回は歴史を立ち返った「懐中時計」について取り上げていきたいと思います。
懐中時計の基本的な形は主に4種類あります。
・オープンフェイス
最も標準的なスタイルの懐中時計で蓋が無いものです。取り出してすぐに時刻を確認できることや、埃が内部に入りにくい構造で、比較的風防が分厚く割れにくい性質があります。
・ハンターケース
現代の腕時計にも見られる形で、本体を保護する上蓋が付いています。元々はガラス保護の為に採用されていますが、風防に関してはオープンフェイスと比べるとガラスがやや平坦で薄く、割れやすい特徴があります。リューズ位置の対面に蓋のヒンジがあるものが多く、12時位置にリューズがあるものは蓋が6時方向に開き、3時にあるものは9時方向に開くものが一般的です。
・ハーフハンターケース(別名:デミハンター/ナポレオン)
ハンターケースの蓋中央部分が丸型に抜けている、またはガラス張りになっていて蓋を閉じた状態でも内部の時刻を読める蓋付き懐中時計のことを指します。蓋を閉じたままでも時間が確認できるように、蓋にも同様に時計が付けられているものも多く存在します。
・スケルトン
こちらもハンターケースと同じく現代の腕時計にも多く存在するスケルトン。文字盤やケースにガラスを使用し、中のムーブメントを「魅せて」いるものです。針を動かすためにぜんまいから伝わる輪列の動きを目で見て楽しめる為、機械好きには堪らないでしょう。
今回ご紹介させていただく懐中時計は2点です。
パテックフィリップ

まず、1点目は名門パテックフィリップから輩出された懐中時計です。先ほどご説明しましたハンターケースを備え、開くと発注元と所有者を特定する刻印が見て取れます。
表面は艶やかなエナメル素材の文字盤にアラビア数字とレイルウェイ目盛りがコントラストを惹き立て、とても美しいです。

刻印を読み取ると、購入日からはなんと100年の時が経過した個体ということも判明しています。ほかにも裏蓋の外周には「MADE FOR GROGAN Co. PITTSBURGH」 という刻印があり、ペンシルベニア州の都市ピッツバーグにあるパテックフィリップ特約店のために製作していることが分かります。このように懐中時計には、所有者を特定する為に刻印を施したものが数多くあり、時計がオーナーとともに過ごしてきた時の流れや背景を感じることが出来るのもとても趣深いですね。

裏蓋外側にあるオーナーのイニシャル、内側の購入日とフルネームの刻印
リシャールミル RM020

2点目は、素材やデザインだけでなくムーブメントの製作においても先進的な唯一無二の存在 リシャールミルから作りだされた懐中時計です。2001年創業というスイスの高級メーカーのなかでは新鋭ブランドですが、意外にも懐中時計の製作にも手掛けており、このRM020がリシャールミルで唯一無二の懐中時計になります。リシャールミルといえば、数ある高級時計のなかでも桁違いな価格帯で取引されることから、真の成功者が身に着ける時計とも言われています。原点に立ち返った懐中時計の作り込みには目を見張るものがあり、最先鋭のリシャールミルらしい意匠を受け継いでいるモデルです。
スケルトンの文字盤にケースはRG(ローズゴールド)と宇宙産業にも使われる堅牢なグレード5チタン、地板には米国戦闘機で使用されていたカーボンナノファイバーを採用しています。衝撃から守るためのショックアブソーバー装置を備え、さらにリューズには安全装置が設計されています。あらゆる衝撃から機構を守るだけでなく、過度の巻き上げを防ぐことで巻き芯やゼンマイへの損傷を未然に防ぐようになっています。
専用スタンド装着時テーブルクロックとしてや、チェーンを付けてお召し物に合わせることも出来る優れものです。
それぞれ異なる仕様や使い方をお楽しみいただける懐中時計となっていますが、いかがでしたでしょうか。デジタル化が進んでいる現代のなかでも、ポケットから懐中時計を出して時刻を確認するというのも、なかなか趣がありお洒落だと思います。人と被らないというのはもちろんのこと、「それは何?」と話題になるのは必然ですね。懐中時計自体の取り扱いをしている店舗が少なくなっていることもありますが、市場での流通も限られていますので、この機会に是非お手に取ってご覧くださいませ。
◆パテックフィリップ ポケットウォッチ
※販売済み
【型番(型番)】-
【素材】18Kイエローゴールド
【文字盤】エナメル
【ムーブメント】手巻き
【ケースサイズ】44mm
【防水性能】日常生活防水
【付属品】アーカイブ
【商品の状態】中古品
【保証】1年
◆リシャールミル ポケットウォッチ
【型番(型番)】RM020
【素材】18Kローズゴールド&チタニウム
【文字盤】スケルトン
【ムーブメント】手巻き
【ケースサイズ】62.00mm × 52.00mm
【防水性能】日常生活防水
【付属品】箱・国際保証書
【商品の状態】中古品
【保証】1年



