レザーストラップ

11月も半ばを迎え急に寒くなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
秋冬になり、夏のあいだ眠らせていたレザーストラップの時計を1軍としてお使いになられている方も多いと思います。
レザーストラップは、ブレスレットタイプに比べてどうしても消耗品であるため 定期的に交換の必要があり、マイナスに捉えられてしまうこともあります。しかし、交換することを魅力と捉えることも出来ます。
ストラップを交換するだけで新品のようにリフレッシュした印象になりますし、異なる色や材質にすれば まるで違う時計かのようにイメージを変えることも出来ます。季節やお洋服に合わせることも出来ますし、お洒落な方ほどストラップを変えることでの時計の変化を楽しまれている印象があります。
実は、レザーストラップには素材や色の違いだけではなく、いろいろなディティールの違いがあり、細かなポイントでも時計と合わせた際の印象が違ってきます。
ストラップについて、あまり注目して見たことが無いという方も多いかと思いますので、本日は様々なレザーストラップの特徴と共に少し時計をご紹介しようと思います。
【素材】
*クロコダイル・アリゲーター

まずは表面に使われる素材の一般的なもののひとつ。
いわゆる “ワニ革” いわれるものです。クロコダイルとアリゲーターはワニの種類の違いですが、見た目に大きな違いはないと言っていいと思います。
見た目の違いで大きいのはどの部分の革を使うかで、それによって“符(ふ)”と呼ばれる表面の柄が異なってきます。
大き目の竹の節の様な模様をしているものを“竹符”、小さ目の丸に近い模様があるものを“丸(玉)符”といいます。
均等な柄の取れる位置が限られるなどの理由から、革の種類としては一般的に竹符の大きな柄の方が高級とされていますが、時計のように細い小さなものへ用いる際には一概には言えません。
竹符の方がシンプルで整った印象、丸符の方が少しナチュラルな可愛らしい雰囲気になります。大柄な竹符ですと柄がほとんど入らないこともあるため、細いストラップの場合はあえて丸符を使うことも多く、とくにレディースモデルは比較的丸符が多く使われます。

・グレーの竹符:
ヴァシュロンコンスタンタン トラディショナル コンプリートカレンダー・オープンフェイス

・細かな丸符:カルティエ – ミニ ベニュワール
もちろんメンズ商品でも丸符を使うことはあり、どういった雰囲気にしたいかで選ばれるのが良いかと思います。

・小ぶり36mmで丸符が用いられたブレゲ クラシック ツインバレル 5920BB/15/984
*リザード
トカゲの革で、丸符よりももっと細かな鱗模様が特徴です。
模様の印象が可愛らしくなることと、全体に切り出せる大きさが小さい為、主にレディースに用いられます。
*カーフ
いわゆる牛革で、仔牛の革を指します。
非常になめらかで柔らかいのが特徴で、裏側の材質としても多く採用されます。
凹凸や柄がほとんどない為 強い主張はあまりせず、ナチュラルな印象です。

カルティエ – ロンド マスト ドゥ カルティエ
カーフの素材感を生かしつつ、存在感を出す為 クロコダイル模様の型押しを施したカーフストラップもあります。
また、ステッチの色を変えるとかなりカジュアルな印象にもなりますので、またステッチの項目でお伝えします。
*サテン
レザーではありませんが レディースに多くみられる素材ですのでご紹介します。
サテンの生地を表面に用いており、非常に品良く ドレッシーな印象になります。
レザー製のものよりもどうしても傷みやすくはありますが、レザーとは全く異なる美しい質感が魅力です。

カルティエ – バロン ブラン ドゥ カルティエ

ヴァンクリーフ&アーペル – チャーム ミニ
【ステッチ】
・ステッチあり
ストラップの縁を縫い留めて作成してあるものです。
革と同色の糸を用いるもとが一般的ですが、色を変えてデザイン性高く色で遊ぶことも出来ます。
例えばフランクミュラーのカサブランカは基本的には白ステッチのストラップが採用されており、カジュアルな雰囲気が魅力です。
黒カーフに白ステッチのフランクミュラー カサブランカ
・ステッチなし
へり返しとも呼ばれます。細かくはいくつか方法がありますが、基本的にはステッチで縫い留めるのではなく裏側に折り返して裏材との間に接着する方法です。
強度としてはどうしてもステッチ有りよりは若干劣りますが、同色ステッチよりも表面がシンプルでよりクラシカルな印象になります。
クラシックなドレスウォッチの中でも薄いものや、より高級感を出したいもの、レディースのジュエリーウォッチなどに多く採用されます。

ハリーウィンストン – アヴェニュークラシック ムーンフェイズ
*厚み
・甲丸/フラット
中央に厚みがありふっくらしているタイプを甲丸、厚みがなく均等に薄いタイプをフラットといいます。
時計自体にボリュームがあり、厚みや重さがある場合には、その重みに負けないように甲丸を用いたり、フラットに近い形でもストラップ自体に厚みを持たせることが多いです。シンプルなドレスウォッチなどはフラットが使われることが多く、時計のデザインや雰囲気によって選ばれます。

ステッチ部分より中央に厚みがある フランクミュラー – トノーカーベックス クロノグラフ ビッグデイト

中央に厚みが無く平ら フランクミュラー – ラウンド
いかがでしたでしょうか。
一口に時計のレザーストラップと言っても様々な細かいディティールの違いがあり、それによりイメージが変わってくることがお分かりいただけたかと思います。
これに様々なカラーバリエーションが加わりますので選択肢は無限にあります。
また、純正ストラップ以外に、ストラップ専門メーカーやオーダーストラップという選択肢があることをご存じでしょうか。
特に当店でも承っているオーダーストラップでは、価格が抑えられることに加え、純正にはない色や素材を選べたり、より耐久性の高い裏材を使ったり、ご自身に長さや穴の数を合わせたりとたくさんのポイントがあります。
ぜひ店舗へお越しいただき、スタッフにご相談下さい。
沢山のレザーストラップで、時計をさらに楽しんで頂ければと思います。




