さりげなく華やかなカラトラバ Ref.5119

新年明けましておめでとうございます。
旧年中は格別なご高配を賜り、クロンヌ一同心より御礼申し上げます。
より一層、皆様の素敵な時計ライフの一助を担えるよう尽力して参ります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今回ご紹介させていただくのは、パテックフィリップの中で最も象徴的なコレクションと言える「カラトラバ」
ドレスウォッチの最高峰と評され、2針や3針のシンプルな造形美が特徴です。
無駄を省いた誤魔化しの利かないラウンドケースのお手本とされているカラトラバより、洗練されたRef.5119の魅力をご紹介いたします。
カラトラバとは

クンロクの系譜を受け継ぐ5196G-001
1927年以来、パテックフィリップは剣と十字架を組み合わせた「カラトラバ十字」をブランドのロゴマークとして採用しています。
これは12世紀にイスラム勢力と抗争した、スペインのカラトラバ騎士団(Orden de Calatrava)という戦闘団のエンブレムを模しています。
カラトラバのコレクションもここから名付けられ、1932年に「機能がフォルムを決定する」というバウハウスの哲学に基づいてRef.96(通称クンロク)が作られました。
パテックフィリップの社内的な話ですが、この年は経営から創業者一族が退いた年で、翌年にスターン家に移行しています。
そんな大事な時期に誕生したカラトラバは、現在もその流れを汲み、細かく派生しながらシリーズを展開しています。
“もうひとつのカラトラバ”

3919J-001
カラトラバは上述したRef.96から歴史をスタートさせており、その後発表されてきた型番の末尾が96で終わる通称クンロク系が、カラトラバの直系として最も王道とされています。
今回ご紹介するモデルRef.5119はその96系とは異なる派生モデルで「3919系」「もうひとつのカラトラバ」などと呼ばれることがあります。
この系譜は、次の3つの特徴を兼ね備えています。
- クルドパリ(ホブネイルデザイン、鋲釘模様)
- 直線ラグ
- ローマインデックス
初代クンロクの系譜とは異なり、繊細でさりげない華やかさが加えられました。
これらは歴史を辿ると1972年に誕生した「Ref.3520D」から引き継がれており、3919、5120と紡いでいきます。
余談ですが、この3520Dの“D”はフランス語の「decoratif(英語でdecorative)」の頭文字から取っていて「装飾したベゼル」を意味します。
元々は装飾なしのフラットベゼル「Ref.3520」が1965年に誕生しており、3520Dは後年に作られました。
3919系を年代順でまとめると以下の通りです。
1972年 3520D 手巻きCal.175/177 32.5mm
1985年 3919 手巻きCal.215PS 33.5mm
2001年 5120 自動巻きCal.240 35mm
2006年 5119 手巻きCal.215PS 36mm
2009年 5116 5119のエナメル文字盤バージョン
2021年 6119 手巻きCal.30-255PS 39mm

この系譜が「もうひとつのカラトラバ」と評価された理由の1つは、長らくブランド広告に起用されていたからです。
1980年代、フィリップ・スターン社長は「パテック フィリップにはパテック フィリップだと一目でわかる時計が必要だ」と考えていました。
そこで誕生した時計こそ1985年に発表された3919でした。
その後20年間、この時計はパテック フィリップの象徴的な時計となって広告に起用。
アメリカのビジネス誌 フォーブス誌では「極めて裕福な生活費指数」をまとめた際に、グッチのローファー、エルメスのバーキンといった高級品と並んで、Ref.3919の価格が比較対象となるほどでした。
すっかりパテックフィリップの顔となり「バンカーズ・ウォッチ」というニックネームまで付けられ、ウォール街から香港まで、成功者たちの手首に着用されました。
5119

6119 R-001 / 6119G-001
そんな3919の系譜を辿ると最新モデルは現行のRef.6119ですが、写真の通り直線ラグやローマインデックスではありません。
6119はクルドパリベゼルにクンロクケースを採用することでカラトラバの再解釈を進めたのです。
外装やディティールを3520Dから純粋に受け継ぐ系譜は、現行のモデルには無く、5119で途絶えています。
見方を変えれば5119で完成されたと捉えるのが相応しいかもしれません。
5119はそんな歴史ある系譜の魅力を存分に味わえる最新の時計です。

こちらは上品で温かみのあるローズゴールド素材。
清潔感ある白文字盤に、プリントされたローマンインデックス。
視認性と知性を兼ね備えた表情は、とてもクラシカルな雰囲気が漂います。
なんと言っても、クルドパリ仕上げのベゼルと直線ラグのケースは、現行モデルに無い魅力があります。
まさにパテックフィリップのドレスウォッチを代表するカラトラバの1つです。
スーツや革靴のスタイルに最適な時計をお探しの方。
ここぞという時に強い見方になり、自分の背筋を伸ばしてくれる時計をお探しの方におすすめです。

非常にデザインの似ている3919との違いは、ケースサイズとケース構造です。
33.5mmから36mmへ大きくなることで現代人にとっては男女問わず日常使いしやすいサイズ感になりました。
またケースは2ピース構造から3ピース構造になっており、裏蓋はシースルーバックに。
止まっているとき、動いているとき、巻上げたとき、ムーブメントが見えるのは所有者にとって至福の時間です。
5119はより日常使いしやすく、機械も楽しめるようにブラッシュアップされています。

いかがでしたでしょうか。
究極のシンプルを極めたドレスウォッチ、カラトラバ。
その中でも王道のクンロク系とは異なる、さりげなく華やかな5119をご紹介しました。
パテックフィリップジャパンでメンテナンスを施した後、真空パック未開封の商品です。
メーカーお墨付きの完璧な状態を、ご自身で開封する瞬間からお楽しみください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
【型番(型番)】5119R-001
【素材】ローズゴールド
【文字盤】ホワイト
【ベルト】レザー
【ムーブメント】手巻き
【ケースサイズ】36mm
【防水性能】日常生活防水
【付属品】修理明細書・携帯ケース
【商品の状態】レストア品
【保証】1年



